メーカー本体SEの特徴と仕事内容を徹底解説

 

メーカー本体といえば、自動車、テレビ、冷蔵庫など、工場で物を作っているイメージが強いけど、メーカー本体の中にはSI事業を専門に行う会社もあるんですよね。メーカー本体が行うSI事業ってほかの会社が行うSI事業と比べて何が違うんだろうか。また、メーカー本体だから給料はいいのかなー。


 

メーカー本体と言えば、福利厚生が充実していたり、長期休暇は取りやすいなど、働きやすいイメージがあります。
しかし、一方で、SEという職業は女性には辛いイメージもあります。メーカー本体のSEはどのような働き方なのでしょうか。


 

メーカー本体は古き良き日本の大企業であり、日本の社会インフラを支える規模が大きい仕事が多いです。ここでは、メーカー本体で働くSEについて解説するよ


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メーカー本体の仕事の特徴

担当する案件の規模が大きい

SI事業を行っているメーカー本体と聞けば、国内だと「日立製作所」、「富士通」、「NEC」、外資系だと「IBM」、「HP」が浮かんできますね。このような誰もが知っている有名どころのメーカーですが、会社規模が半端じゃなく大きいです。そんな規模が大きい会社が受注するシステム開発案件の規模も他社の案件と比べると比較的大きいです。開発費10億を超える案件やプロジェクトメンバーが100人を超える案件がたくさんあります。

 

  • メガバンクのシステム
  • 大手証券会社のシステム
  • 電力会社のシステム

 

など、社会インフラ化しているシステム開発の裏には、必ずどこかのメーカーが携わっています。

 

もちろん、メーカー本体にも規模が小さい案件もありますが、大きな案件に関わっている社員のほうが圧倒的に多きく、案件が大きければ大きいほど会社から注目されます。また、大きな案件の場合、成功時にインセンティブが出る場合もありますね。

 

若いうちからプロジェクトリーダーとしてはたらく

メーカー本体の社員は、若手からプロジェクトリーダーの仕事を任せられることになります。

 

会社規模の大きいメーカーの傘下には、たいていグループ会社(子会社)が存在します。大きな案件が立ち上がると、メーカー本体の社員では業務を裁ききれないため、グループ会社の社員と共同で業務を行います(メーカー本体からグループ会社へ仕事を発注するのです)。

 

共同で業務を遂行する場合、メーカー本体の社員がリーダー、グループ会社の社員がメンバーとなるチームを作ります。20台のメーカー本体若手社員が、30代のグループ会社のベテラン社員に作業指示を行ったり、叱咤激励する光景は普通に目にします。年齢などは関係ありません。

 

自社製品をもっている

メーカーであれば、自社製品のサーバ、ミドルウェア、ソフトウェアを持っていることが多いです。システム開発において、自社製品を使用することができれば、利益はものすごく大きくなります。システム構築/開発にかかる開発費(人件費)だけでく、自社製品も売上となるからです。

 

ソフトウェア製品を導入した場合、保守契約(何かトラブルがあった場合に対応する)を結ぶのが普通です。自社製品を導入すれば、保守契約も結べるので、プロジェクト完了後も保守で安定的に稼ぐこともできるんです。

 

メーカーが安定してSI事業を続けられる理由の1つですね。

主な仕事内容と身につくスキル

プロジェクトマネジメント能力

先ほども説明しましたが、メーカー本体の社員がグループ会社のリーダーとなって案件を遂行していくので、プロジェクトのマネージメントスキルを求められます。

  • 要員管理
  • 予算管理
  • 進捗管理
  • 品質管理
  • リスク管理

 

などを適切に行い、プロジェクトを遂行するスキルがメーカー本体SEには必要です。プロジェクトメンバーが5人程度、1年以内で終了する案件であれば、入社3年目ほどからマネジメントを任せられるので、若いうちからマネジメントスキルを身に着けることができます。プロジェクトマネージメントに関する資格が昇格の条件にもなります。

 

上流工程の遂行能力

システム開発案件は、要件定義、外部設計、基本設計、詳細設計、製造、単体テスト、結合テスト、総合テストでフェーズ分けされます。そのうち、要件定義、外部設計と呼ばれる上流工程については、自社の社員で遂行することが多いです。

 

なぜなら、上流工程はクライアントと直接コミュニケーション(交渉)をする必要があるからです。

 

要件定義の段階では、クライアントから難易度の高い要求がたくさんでてきます。この要求に対して「やる or やらない」、「やる場合のシステム化方法」をプロジェクトの予算内に収まるように要件として定義/交渉する必要があります。
プロジェクトが成功するかどうかは要件定義が成功するかどうかといわれています。そんな責任重大なフェーズについては、プロジェクトの責任を負う会社の社員が実施するんですね。

メーカー系本体SEになることをオススメする人(向いている人)

対人スキルが高い人

何度も繰り返しますが、メーカー本体SEの仕事は、グループ会社のメンバーを引き連れて成果を出すのが仕事です。また、クライアントと交渉の権利も持つのは、一次請けのメーカー本体SEだけです。

 

  • 自分に割り当てられたメンバー全員が自分と合うとは100%ありません
  • 自分の担当クライアントが無理難題を言ってくることもあります

 

人間の悩みのすべては「対人関係」が起因していると言われています。
そんな、「対人関係」をうまく構築出来る人が求められています。

 

マネジメント経験、上流工程の経験を積みたい人

メーカー系SEは、マネージャーになることやクライアントと交渉をすることを求められるので、

  • 現場をまとめるプロジェクトマネージャー
  • クライアントの要望をコントールする上流工程のスペシャリスト

を目指すのであれば、メーカー本体へ入社んすることをお勧めします。
以外かもしれませんが、メーカー本体の社員自体がものを作ることはしないのです。

 

ストレス耐性が高い人

メーカー本体SEは、チームのリーダーになることやクライアントの交渉を任せられます。

 

生きてきた境遇の違う人たちをまとめる
お金払えば何でもしてくれると思っているクライアントを交渉する

 

のは、思った以上にストレスがかかります。
そんなストレスに耐えることが出来る人は是非とも大手メーカーのシステムエンジニアになりましょう!

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