独立系SIerの特徴と仕事内容を徹底解説
コンサルタントときくと「ロジカル」、「激務」、「実力主義」、「高収入」など、とても華やかなイメージがありますが、実際どうなんでしょうか。仮にコンサルティングファームから内定をいただいたとしても、ついていけなくてすぐにクビを切られてしまうのは何だか怖いなー
コンサルタントを目指す女性は仕事に命をかけている人が多そう。結婚とか出産を考えている私たち女性は求められているのでしょうか。
コンサルタントは、みんなの考えているとおり、厳しい仕事であることが多い。他の会社が受注しなかった難易度の高い案件とかを受注している会社が多いからね。そんなITコンサルタントの仕事について説明するよ
独立系SIerの仕事の特徴
2次請け以降の仕事を受注
独立系SIerは、システム開発案件の一部の仕事を2次請けという形で受注することが多いです。システム開発は失敗した場合は、数億円の赤字がでる可能性があります。なので、1次受けとして仕事を受注するためには、企業規模が大きくないといけません。しかし、独立系の会社は規模が小さい企業が多く、1次請けとして仕事を請けれるような企業体力がありません。なので、独立系SIerは、2次請けというかたちで、1次請けのSIerへ営業しにいきます。独立系SIerの直接のお客さんは、SIerになるのです。
そのため、1次請けの社員が行うようなプロジェクト全体のマネジメント等の仕事はできないことが多いです。
開発現場を転々とする
システム開発プロジェクトでは、フェーズ毎に遂行する人数が変わっていきます。イメージ的には、以下の人数比になります。
要件定義:2人
外部設計:4人
詳細設計:6人
プログラム開発:7人
単体テスト:7人
結合テスト:5人
総合テスト:3人
移行:2人
フェーズが進む毎にメンバーが増えていき(山積み)、プログラム開発、単体テスト工程の際に人数がMaxとなります。そして、結合テスト、総合テスト毎に人が減っていきます。(山崩し)独立系の会社は詳細設計から参画し、単体テストが完了したら現場を離れる(山崩し)ことが多いです。
プロジェクトの少しの間しかいないことが多く、開発現場が年に数回変わることも珍しくはありません。
独立系SIerの主な仕事内容と身につくスキル
下流工程のスキル
独立系SIerで身に着くスキルは、詳細設計、プログラム開発、単体テストなどの下流工程のスキルです。独立系SIerでは、上流工程やプロジェクト管理の仕事を実施することはできませんが、下流工程を実施する機会は多いです。
逆に、大手SIerではプログラミングを実施することはありません。実施しても、せいぜい最初の1年くらいです。しかし、独立系SierのSEであれば、詳細設計とプログラミングのスペシャリストとして、何年もこなしていきます。下流工程をできる人がIT業界全体で足りていないので、下流工程を実施する会社の単価も年々上がっています。
IT業界は、下流工程の経験を積んでから上流工程にキャリアアップしたほうがよいです。なので、転職ありきで下流工程を学ぶために、独立系Sierに就職するのもキャリアの選択としてはありだと思います。
独立系SEになることをオススメする人(向いている人)
1人の仕事をしたい人
繰り返しとなりますが、独立系SIer詳細設計とプログラミングなどの下流工程をメインで行います。これらの下流工程は、上流工程と比べると一人で作業を行っている時間が長いです。クライアントとやりとりする機会もほとんどありません。そのため、コミュニケーションよりは、一人の仕事をしたい人は独立系SIerへ就職することをオススメします。ただし、自分一人だけで完結する仕事だけをする人は、代わりがいくらでもいるので給料が安くなるということは理解しておいてください。
逆に、将来マネージメント等の仕事をしたいのであれば、大手の会社へ就職した方がいいでしょう。
将来フリーのエンジニアで大きなお金を稼ぎたい人
独立系SIerの技術学んだプログラマーは、フリーに転身して多くの収入を得ている人がおおいです。プログラマーは、一人でできる仕事のため、フリーのエンジニアもたくさんいます。
会社員であれば、給料は安いですが、フリーのエンジニアであれば給料はそれなりの額になります。大手企業の社員が複数の部下をコントロールしながら、年収1000万円を必死でかせぐのに対し、フリーのエンジニアであれば、1人の仕事だけをするだけで、お金を1000万円稼げるのです。将来フリーを目指すのであれば、独立SIerへ就職し、どの現場でも活躍できるスキルを身につけるのもいいでしょう。