IT業界の人手不足が社会問題化

 

国内のIT業界は人手不足と言われていますね。人手不足だと過重労働とかになりそうが気がしますが、実装はどうなのでしょうか。


 

人手不足ということは、売手市場ってことよね。そしたら、IT業界への就職は比較的簡単ってことなのでしょうか。


 

IT業界の人手不足はここ最近ずっと問題視されていて、今後さらに拡大されると言われているね。けれど、人手不足だからと言って、誰でも簡単に正社員として採用されるわけではないんだ。ここでは、人手不足の背景とどんな人材が足りていないのか詳しく説明していくよ。


スポンサードリンク

IT業界で人手不足が叫ばれる背景

案件が拡大し、IT人材がいない

2009年のリーマンショックを乗り越えてからは、IT市場は右肩上がりで拡大しています。市場を拡大させるためには労働人口を増やす必要があるのですが、労働人口の拡大がIT市場の拡大へ追いついていないのが実情です。経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する超結果」によると、2030年には約80万人のIT人材が不足するという深刻なデータが出ています。

 

そのため、政府はIT人材を増やすために、プログラミングを義務教育に導入するなど、国としてIT人材の拡大の課題に取り組んでいます。

 

新しい技術を導入できる人材がいない

最近のIT業界の需要は、AIやビッグデータ解析などデジタル的なものが増加しています。これらのデジタル技術は、今までのエンジニアが取り扱ってきたものと毛色が異なり、できる人がいません。クライアントがデジタル化を進めたいと従来のSI企業へ相談しても、対応できないのです。市場のニーズに対応できるエンジニアが少ないのです、

 

そのため、デジタル案件の経験者は今の市場では重宝されます、

 

就職氷河期世代ののマネジメントできる人材がいない

1990年代半ばから2000年大に就職した人は就職氷河期世代と言われ、正社員の絶対数が圧倒的に少ない世代です。そんな就職世代の彼らは40代に突入しました。40代といえば、課長職等、部下のマネージメントをする会社としては重要な役割を担う人たちです。将軍みたいなものですね。しかし、その40代の社員が少ない企業が多いのです。将軍不在により、チームがまとまらないなどの問題が各社で起きています。

 

そのため、転職市場では、マネージメントのできる40代に対するオファーが熱いです。

IT業界ではどんな人が不足しているか

開発現場の即戦力となれる人

いくらIT企業が人手不足で悩んでいるからといっても、誰でも採用するわけではありません。企業が求めているのは、即戦力となる経験者です。戦力外となる人を正社員として雇う余裕がいないのです。1番でも説明したが、

  • 十分なシステム開発の経験がある人
  • AI当の新しい技術がある人
  • 社員のマネージメントができる人

が即戦力として、どこの企業でもほしがっています。それ以外の人材はお断りしています。そもそも、未経験者でもすぐに就職できるのであれば、IT業界で人手不足は騒がれていませんからね・・。

 

ことわざで「猫の手を借りる」というものがありますが、IT業界の企業は猫を正社員として採用することはないのです。

教育する価値がある未経験者

即戦力となれる人を募集しても、なかなか、条件に合う人が集まらないのが実情です。仮に条件に合う人がいても、転職希望者の希望年収が高額となっていて採用をためらうことも多いです。なので、企業は即戦力とはならずとも、教育することで今後、企業のエースとなれそうな人を採用する企業も多いです。具体的には、

  • IT業界でのキャリアアップを狙っている人
  • 他の業界でエースだった人
  • やる気に蜜あふれた第二新卒

などの人材です。しかし、上記に該当する人たちであっても、本当に将来戦力になれるかどうかは慎重に見極められるので、厳しい採用試験が待っています。

 

IT企業は人手不足で社員を増やす意欲はありますが、本当に自分の会社に役に立つと思える人しか採用する気はないのです。IT業界の人手不足は、量は足りているけど、質追いついていません。なので、結果的にIT人材不足といわれてしまうのです。

IT業界の人手不足は今後どうなっていくか

技術のある人はいろいろな会社からオファー

IT業界で即戦力となれる自身がある人、IT業界での開発経験が3年以上ある人は転職サイトに登録してみてください。あなたの転職で売上にしようと、たくさんのヘッドハンターからスカウトの通知が来るはずです。僕もIT業界5年の開発経験を積んで転職サイトへ登録したら、本当にたくさんの会社からオファーがきました。

 

昔は、IT業界は35歳までと言われていましたが、今では、40歳でもスカウトされます。しかし、スカウトされるためには、年相応のスキルがないとだめです。業界未経験の30歳以降の人が転職サイトへ登録しても誰もオファーはもらえません。

 

海外の技術者を積極的に採用する

国内のIT人材が年々減っているので、日本人だけではIT業界の案件を遂行することができなくなっています。なので、最近は中国人、インド人などいろいろな外国人を各種開発案件へ参画させていますね。実際の開発現場を見ると、必ずひとりは外国人がいますね。ここ最近では、中国人がいない現場はみたことがありません。

 

これからも、外国人技術者はどんどん増えていくでしょう。

 

余談ですが、僕が入社したころは、国内のIT事業はオワコンと言われていました。そのため、海外向けのIT事業ができる人材でなければ今後生き残れないぞと偉い人から言われたものです。
しかし、ふたを開けてみると、国内のIT人材不足が騒がれいますね。IT市場はまだまだ拡大するし、人手不足だしと全然オワコンではありませんでした。IT業界は新しいものが次々と出てくるので、新しい技術へ適応することができれば、一生仕事はあるのです。なので、日々新しい技術の勉強をしていきたいですね。

スポンサードリンク
トップへ戻る